愛犬と旅行に行った際に、「全然寝てくれない~!!!」という経験をされた飼い主さんは多いと思います!
実は、旅行先でほとんど寝ないワンちゃんは意外と多く珍しことではありません。
逆にしっかりと対策や対処ができていれば、グッスリ寝てくれるので一緒に学んでいきましょう。
今回は、こんな疑問にお答えします。
この記事でわかること
- 犬が旅行先で寝ない原因
- すぐできる5つの対処法
- 「犬の睡眠について」よくあるQ&A
旅先でも愛犬がぐっすり寝て、お出かけをもっと楽しみたい!という飼い主さんは、ぜひ読んでみてくださいね!
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犬が旅行先で寝ない原因は、ずばり『緊張しているから』です。
人でも、旅先で寝られない方は多いと思いますが、いつもと違った環境やリズムに緊張や不安を感じているからだと思われます。
食事のタイミングや内容が違ったり、いろんな人に会ったり…なども重なり、極度のストレス状態となります。
それにともない、ワンちゃんも旅行先では寝ないことが多いのです。
ほかには環境だけでなく、いつもと違うニオイにも反応し、警戒してしまうこともあります。
犬の嗅覚は、人の100万~1億倍も優れていると言われており、はじめてのニオイだらけの環境には、不安になってしまいます。
体調が悪くて寝られないこともあるので、注意しましょう!『おなかが痛い』『おしっこがしたい』などのときには、ウロウロしたり…なんてこともありますよ!
寝られないこと以外にも、いつもと違った動きはないかをしっかりチェックしてあげましょう!
『旅行中は愛犬にストレスがかかってしまう…』と分かっていても、旅行先ではなるべくぐっすり寝てほしいですよね?
寝る可能性が高くなる方法としては、
- 疲れさせる
- ストレスを軽減させる
ことです。
当たり前だな…という気も致しますが、最も寝てくれるようになります。
体力が余ってて警戒しているから起きているわけで、遊び疲れて警戒心が薄れると、睡魔が勝ってスヤスヤ眠るようになります。
ただ、疲れすぎて逆に寝られないこともあります。
寝る前は少し落ち着かせ、なでたり、マッサージをしたり、”普段のニオイ”がする寝床を準備し、睡眠モードに移行していきましょう!
愛犬がストレスを感じているときには、さまざまなサインを見せています。
一例としては、
ストレスを感じている10のサイン
- ハアハアしている(パンティング)
- しっぽを丸めている
- 首をすぼめている
- 背中が丸まっている
- 粗相をしてしまう
- よだれが多い、ペロペロしている
- あくびをたくさんする
- からだ中をかいている(ふけが出る)
- 過度に吠える
- 凶暴になる(性格が変わる)
…などといったことがあります。
ストレスサインを見つけたら、安心できるように工夫してあげるようにしましょう。
いくつかの具体策を見ていきましょう。
いつも使っているグッズを持って行くことで、ストレスを軽減してあげることができます。
例えば、
- 普段使っている『食器』
- 普段使っている『おもちゃ』
- 普段使っている『タオル』
- 普段使っている『まくら』
ニオイや触感が変わらないことで、安心感を覚えてくれます。
旅行中のストレスから、トイレをしなくなってしまうこともよくあります。
旅先でのトイレを上手にできるようにするためには、こちらの記事をご参照くださいね。
旅行先で寝ないを防ぐためには、日ごろからいろんな環境に慣れさせることです。
例えば、
- 動物病院やペットサロンなどに短時間のお泊りをさせてみる
- いろいろな場所に旅行してみる
- ドッグカフェを利用してみる
- 友人宅に出向いてみる
- 友人を自宅に呼んでみる
…といったことがあります。
いろいろなシーンに対応できるようになると、精神的に安定するようになり、旅行先でも寝てくれることが多いです。
クレートトレーニングとは
- 『クレート=安心できる場所』と覚えさせることで、クレート内で過ごすことをしつけていく方法です。同時に寝るくせをつけると、いつもと同じ寝床と認識してよりよい睡眠を得ることが期待できます。
スポーツ選手などでは、いつもと同じ体調で過ごせるよう、遠征中でもベッドマッドを持参するとはよく聞きます。
クレートで寝られるようになると、地震などの災害時にも、落ち着いて過ごすことができますよ!
ワンちゃんのクレートトレーニングは、3つのステップで行うのがオススメです。なお、このクレートトレーニングは、子犬のうちから行うことで、より簡単に・早く覚えるようになります。もちろん、成犬になってからもしつけられますので、無理なく行ってみましょう。
急にクレートの中に入れると、恐怖でびっくりしてしまい、以降入らなくなってしまいます。
ワンちゃん自ら入るようにしつけていくことが重要ですので、まずはクレートに興味を持ってもらいます。
扉を開けた状態で中におやつや食事を入れ、自由に出入りできる状態とします。
できるようであれば、扉は取り外しておいてもいいですね。
クレート内のおやつや食事に興味を持ったワンちゃんは、徐々に入るようになっていきます。
次に、クレートの扉を閉めても、不安にならないようにしつけていきます。
ステップ1で自由に出入りできるようになったら、そのままそっと扉をしめてみましょう。
出られないことに不安になるとパニックを起こすため、長持ちするようなおやつをあげたり、お気に入りのおもちゃを入れてあげて様子を見てあげましょう。
出たそうな素振りを見せた場合には、無理をさせず、出してあげましょう。
クレートの扉を閉めることができたら、このなかで寝かせるようにしてみましょう。
普段の眠い時間帯にクレートへ誘導して、バスタオルなどをそっとかけて暗くします。
慣れないうちは、飼い主さんの存在が分かるように、近くにおいて様子をみてあげましょう。
最終的には、徐々に距離を離していき、飼い主さんの気配が分からないような別室で寝かせるようにします。
これができるようになれば、旅行中に寝ないの対策は十分だと思われます。
おやつが入るおもちゃなどを使って、クレート内に投げ入れて遊ぶこともおすすめです!!遊びながら、自然とクレート内に入るようになります。
そもそもクレートとは、屋根がついた箱型ハウスのことで、犬を入れたまま持ち運びができるケースのことです。
柵で囲われた屋根のないハウスであるサークルやケージとは区別されます。
クレートは旅行中のみならず、安心できる場所の提供、また動物病院の行き来などにも利用ができます。
クレートの選定ポイント2つ
- 上カバーが外せるまたは、扉が外せる
- 中で回転、起立ができる
上カバーや扉が外せることで、ペットベッドのように活用ができますし、動物病院の診察の際には、クレート内で診てもらうこともできます。
また、クレート内で長時間過ごすこともあるため、中で回転や起立ができるようなスペースがあるとより使い勝手が良いでしょう!
オススメのクレート・ケージは、こちらの記事をご参照ください。
お気に入りのベッドやタオル、おもちゃなど、いつも通りの寝床を作ってあげるよう工夫してみましょう!
なでることによって、皮膚に穏やかな刺激が加わり、脳へとその刺激が伝導されます。
その結果、筋肉の緊張や神経の不安をつかさどる自律神経の緊張が緩和することができます!
マッサージには、不安な状態や痛みのある犬をなだめたり、リラックスさせる効果もあります。
主なマッサージのメリット
- ストレスが軽減(リラックス効果)
- 筋肉のコリや緊張もとれる
- 痛みを和らげる
- 信頼関係の構築
- しこりの有無が確認できる
- 毛並みなどについての気づき
背筋・肩・耳のマッサージのやり方と注意点は下記の記事で紹介していますので、是非参考にしてみてください。
香りでリラックス効果が期待できるアプローチです。
においについては、記憶とも深いかかわりがあると言われ、よい記憶が結びついている場合には、リラックスをすることができますよ!
一方で、嫌な経験とともに香りが連動している場合には、いくら落ち着く作用のあるアロマオイルであったとしても、ストレスに感じてしまうことがあります。
なので、普段からおうちで寝る時に使うアロマの香りであれば「いつものニオイ」と感じて落ち着くことが期待できます。
使用する濃度や噴霧時間には気をつけなければいけませんが、しっかり知識を持って使用すれば問題ありません!
詳しくは、下記の記事を参考にしてみてください。
犬が旅行先で寝られないことに関して、よくある疑問をまとめました。
是非、参考にしてみてくださいね。
ほかには、元気がなくなったり、食欲が低下したりする場合もあります。
なかには、下痢や嘔吐などの症状が出たり、血便をしてしまう子もしばしばいます。
ただ、一般的には、眠すぎると座ったままでもウトウトして、いつのまにか寝てしまうことがほとんどですよ!
人でも、ショートスリーパーのように、あまり寝ずに過ごすことができる人がいたり、徹夜が続いて仕事をしている方がいたり…と、寝る時間は場合や状況にもよると思います。
丸一日ずっと起きているということは難しいと思いますし、途中でこっくりこっくり寝てしまうようになります。
そのため、寝られない場合には、明かりをつけておく方が安心できることもあります。
現に動物病院では、犬が入院中・ホテル中には、明かりをつけておくことが多いですね。
愛犬の様子で判断してみましょうね!
こんな対応をしている飼い主さんもいる!
- 一緒に車で寝て過ごす
- 抱っこをして寝かせてあげる
愛犬が旅先で寝ないとき、一緒に車で寝て過ごすという飼い主さんもいます。
車なら、静かでいつもと同じにおいがするため、安心して寝られる子がいます。
飼い主さんは、からだが痛い…ということもありますが、愛犬のためにそうしてあげるようです。
また、ずっと抱っこをして寝かせてあげる方もいらっしゃいます。
飼い主さんの腕の中なら、スヤスヤ寝てくれる子は多く、夜通し抱っこして寝かしつけてあげるようですね。
少し大変そうですが、愛犬のためなら!とみなさま奮闘されているようですね。
愛犬が旅行先で寝ない理由は、緊張したストレス状態となっているからです。
十分に疲れ果てさせると寝てくれる子が多いですが、それでも寝られないワンちゃんもいます。
旅行先で上手に寝てもらうためには、いつもと同じ環境を作ってあげるといいです。
上手に寝られない場合には、是非これらを試してみてね!
5つの対処法
- 【対策1】”いつも使っているグッズ”を持って行く
- 【対策2】日ごろからいろんな環境に慣れさせる
- 【対策3】安心できる場所を作るクレートトレーニング
- 【対策4】撫でて背筋・肩・耳のマッサージ
- 【対策5】”いつものニオイ”で安心させる犬用アロマで睡眠効果