愛犬の健康について考えたとき、「ヨーグルトはどうかな?」と思われる飼い主さんは多くいらっしゃいます。
人においては、整腸作用や免疫力の強化作用のあるヨーグルトですが、ワンちゃんにとってはどうなのでしょうか?
この記事では、
- 人間用のヨーグルトは与えても良いのか
- 犬にヨーグルトを与えるメリットやデメリット
- 与える量と頻度について
- ヨーグルトを選ぶポイントと注意点
- 食べても安心なおすすめのヨーグルト
などをお伝えしています。
愛犬にあったヨーグルトを選び、健康的な生活をさせてあげたい!という飼い主さんは、ぜひ読んでみてくださいね。
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スーパーやコンビニには、『フルーツ入り』『高タンパク質』『プレーン、加糖』などと、たくさんの種類のヨーグルトがありますよね。
これら人間用のヨーグルトですが、ワンちゃんに与えても大丈夫なのか?という問いの答えは、『YES』であり『NO』でもあります。
少し紛らわしい回答になってしまいますが、その理由としては以下の通りになります。
犬にあげるヨーグルトですが、プレーン(無糖)のものを選ぶようにしましょう。
なぜなら、加糖のものはワンちゃんが生活するうえで、過剰な糖分が含まれているからです。
一般的に、『総合栄養食』と言う、水とその食事のみで生活ができるごはんを与えている場合には、カロリーや栄養は十分に摂れています。
総合栄養食以上のものを与えることで、カロリーオーバーとなり、太ってしまう可能性が!
愛犬にヨーグルトをあげる際には、プレーンヨーグルトを選ぶようにしましょう。
ヨーグルトは、牛乳とは違い、『乳糖』が発酵の過程で一部分解されており、おなかを壊しにくい傾向にあります。
それゆえ、牛乳を飲むと下痢や軟便をしてしまうワンちゃんにとっても、安心して与えることができます。
ただ、からだや体質に合わずに、おなかを下してしまう子も多々います。
少量あげてみて、便の調子がいつもと異なる場合には、与えない方が賢明でしょう。
体に良いとされるヨーグルトですが、乳製品に対してアレルギー反応を起こす愛犬もいます。
そのため、はじめてあげるときには少量からにするようにしましょう。
万が一アレルギー反応が出てもすぐに対応ができるよう、初めての食材は午前中にあげるようにすると安心ですね。
仮に何かあった時に、すぐに病院に連れていけるように「午前中」!
犬にヨーグルトをあげることについては、メリットがたくさんある一方で、デメリットもあります。
以下で分けてお伝えしますね。
ヨーグルトにはたくさんのメリットがあります。
そのうちの一つである『整腸作用』は有名かもしれません。
ヨーグルトには、サーモフィルス菌やブルガリア菌といった乳酸菌が含まれています。
これら乳酸菌には、おなかの菌のバランスを整える作用があり、お通じをよくしてくれます。
その他ヨーグルトには、
- 免疫力の調整作用
- 便臭の改善
- 歯周病ケア
- 免疫調整作用
なども同時にでき、ヨーグルトはメリットがたくさんの食材と言えます。
シニア犬にとっても、食べやすい形状であるがゆえ、『ほかの食事は食べないけど、ヨーグルトなら食べる!』という子はよくいます。
また、朝方など空腹時に吐いてしまう『胆汁嘔吐症候群(空腹性嘔吐)』の場合にも、ヨーグルトはおすすめの食材です。
これは空腹時に胃酸が逆流してしまうことが原因のひとつと言われていますが、ヨーグルトを食べることで胃の粘膜が保護され、吐きづらくなる可能性があります。
あわせて、
- 夕食時間を遅くする
- 寝る前に少量の食事を与える
- 朝食時間を早くする
- 腹持ちのよい食事をあげる(ダイエット食やじゃがいも・さつまいもなど)
などして様子をみてあげましょう。
ヨーグルトのデメリットとしては、食べすぎることでカロリーオーバーをしてしまう可能性があることです。
そのため、食事量の1割程度までにとどめるようにしましょうね。
また、尿路結石を患っている子の場合には、カルシウムが豊富なヨーグルトによって石ができやすくなってしまう可能性もあります。
ただ、ヨーグルトの成分は9割程度が水分ですので、少量食べて大きな影響が出る可能性は極めて低いと思われます。
すでに結石症を患っている場合には、主治医の先生に確認してみるようにしましょうね。
あげてもよいとされるヨーグルトの量に規定はありません。
ただ、小型犬であればスプーン1杯程度、中型犬であれば5杯程度を目安に食事に加えてあげるといいでしょう。
個体差もあるため、愛犬の食いつきや便の様子で決めてあげましょう。
頻度については、毎日でも構いません。
ヨーグルトに含まれる乳酸菌などの菌は『通過菌』といわれ、腸に定住せずに通過してしまう菌類です。
そのため、毎日摂取することで、腸内環境を整えることができます。
ヨーグルトの種類によって含まれる乳酸菌などの量や種類が異なるため、日替わりでいろいろな種類のものをあげてもよいでしょう。
愛犬にヨーグルトをあげる際には、常温に戻してからあげるようにしましょう。
冷たいヨーグルトは、おなかを壊してしまう可能性があります。
電子レンジで数十秒温めて、ホットヨーグルトとして与えてもいいですね。
温めすぎると愛犬がやけどをしてしまうだけでなく、乳酸菌が死滅してしまうため、注意をしましょう!
犬用のヨーグルトを選ぶ際のポイントとしては、食いつきを考慮してあげるといいですね。
いくらからだによいとされるヨーグルトであっても、食いつきがあまりよくないと意味がないですよね。
特にヨーグルトは酸味の強いものも多く、酸味や苦味を不得意とするワンちゃんにとっては、あまり好まない子も多くいることが実際です。
また、ヨーグルトは脂肪分も豊富な食材です。
太り気味の子については、『無脂肪』『低脂肪』などのヨーグルトを選び、与えすぎないよう注意してあげましょう。
なお、フルーツ入りのものもあまりおすすめできません。
糖分が多いということ以外に、ブドウやイチジクなど、犬が食べると中毒になってしまう食材もあるからです。
一般的に、飲むヨーグルトは加糖されて成分調整をされているものが多くあります。
また、フルーツ成分や人工甘味料が使用されていることもしばしば…
愛犬の健康を考える場合には、飲むヨーグルトはやめておいた方が無難ですね!
以下ではおすすめの成犬用ヨーグルトを3つ紹介しますね。
愛犬の食いつきや便の状態をみて、選んであげるようにしましょう!
《商品詳細情報》
商品の目的 | (犬・猫用)栄養補助食 |
商品の形状 | パウダー |
素材構成 | 粗たん白質 13.0%以上 粗脂肪 6.0%以上 粗繊維 0.0%以下 粗灰分 5.0%以下 水分 5.0%以下 |
原材料 | 乳製品、コーンスターチ、蔗糖、ヨーグルト粉末、ココナッツオイル、ブドウ糖、ビフィズス生菌、クエン酸、ミルクオリゴ糖、香料(バニラ) ※1包(20g)中 ビフィズス生菌20億個以上 |
内容量 | 20g x 6包 |
値段 | 908円~ (04.01.2023 現在) |
ビフィズス生菌が20億個以上入ったヨーグルトパウダーです。
粉末状なので、フードにふりかけ、簡単に乳酸菌・ビフィズス菌の摂取ができます。
夏場は凍らせてアイスデザートとしても楽しめます!
おなかを壊さないよう、最初は少量から与えるようにしましょうね。
飼い主さんも食べられるため、愛犬と一緒に楽しむことができるヨーグルトです。
《商品詳細情報》
商品の目的 | (犬用)間食 |
素材構成 | 粗たん白質 58.0%以上 粗脂肪 6.0%以上 粗繊維 0.5%以下 粗灰分 5.0%以下 水分 18.0%以下 |
原材料 | 牛乳 (低乳糖、砂糖・食塩不使用。保存料・着色料・発色剤・酸化防止剤は無添加) |
値段 | ・こつぶサイズ:950円 ・ミニサイズ:950円 ・Sサイズ: 950円 (04.01.2023 現在) |
かじって食べるタイプのヨーグルトです。
モンゴルの大自然で育んだ生乳100%の乳酸発酵食品です。
かために仕上げられているために、歯みがきとしての作用や、お留守番のときのアイテムとしても使用できます。
保存料や着色料といった添加物が無添加なことも、安心してあげられる点となります。
乳酸菌製剤は、アレルギー軽減用療法食に配合されていることも多々あります。
というのも、最近の研究によると、腸内細菌のバランスを整えることが、アレルギー発症を抑える可能性があるとされているからです。
(腸内に悪玉菌が増えると、免疫全体が過敏となってしまい、本来無害である食物に反応しやすくなってしまいます。そのため、腸内細菌のバランスを整えておくことは、免疫バランスを調整し、アレルギー症状を緩和させるのでは?と期待されています。)
そのためアレルギーを持つ犬にも、ヨーグルトがおすすめの食材となります。
ただし、おなかを壊したり、かゆみが出てしまうといったこともありますので、アレルギーがある愛犬にはよく様子を見てあげるようにしましょうね。
《商品詳細情報》
商品の目的 | (犬・猫用)栄養補助食 |
商品の形状 | 顆粒 |
素材構成 | 粗たん白質 8.8% 粗脂肪 0.5% 粗繊維 0.4% 粗灰分 1.6% 水分 5.5% 炭水化物 83.4% |
原材料 | 澱粉、コーンスターチ、脱脂粉乳、ビール酵母、ショ糖、オリゴ糖、ラクトフェリン、乳酸菌(フェカリス菌, ビフィズス菌, 有胞子菌) |
内容量 | 300g |
値段 | 2,950円~ (04.01.2023 現在) |
ビフィズス菌や有胞子菌、フェカリス菌の3種類の乳酸菌を配合した愛犬・愛猫のためのおなかのサプリメントです。
有胞子菌とフェカリス菌は熱や酸に強く、腸まで届くことが特徴です。
顆粒状であるため、いつもの食事に手軽に加えることができます。
《商品詳細情報》
商品の目的 | 健康補助食品 |
商品の形状 | パウダー |
素材構成 | 粗たん白質 11.4%以上 粗脂肪 1.2%以上 粗繊維 0.5%以下 粗灰分 1.5%以下 水分 5.2%以下 |
原材料 | デンプン、コーンスターチ、脱脂粉乳、粉糖、ビール酵母、オリゴ糖、ササミ粉末、DLメチオニン、ラクトフェリン、乳酸菌(フェリカス菌) |
内容量 | 50g |
値段 | 1,500円~ (04.01.2023 現在) |
乳酸菌に加え、オリゴ糖やビール酵母、ラクトフェリンも含むことで、腸の成分バランスを整えてくれるサプリメントです。
老廃物の排出を促すDLメチオニンも配合され、さらに腸内環境の良化をサポート。
ササミ粉末を使用しているため、嗜好性もアップし、愛犬の食いつきがよいことも特徴です。
《商品詳細情報》
商品の目的 | おやつ |
素材構成 | 粗たん白質 46.8%以上 粗脂肪 20.1%以上 粗繊維 1.8%以下 粗灰分 3.9%以下 水分 11.5%以下 |
原材料 | 牛乳、乳酸菌 |
内容量 | 25g |
値段 | 594円~ (04.01.2023 現在) |
ALORUヨーグルトは、生乳ドライヨーグルトです。
パウダー状であるため、フードや手作りご飯にふりかけておいしく使用することができます。
昔ながらの伝統製法でつくられたドライヨーグルトは、自然派おやつとして愛犬が喜ぶ美味しさとなっています。
ビスケット・クッキーなどのスナックタイプもあり、愛犬の好みに合わせて利用ができそうですね。
ヨーグルトと似た食品として『ケフィア』があります。
ケフィアは、ヨーグルトに含まれる乳酸菌に加えて、酵母(イースト)が含まれていることが特徴です。
含まれる乳酸菌についても豊富なため、愛犬の健康的な腸を作るためには、おすすめの食材です。
ただ、ケフィアは酵母が含まれているがゆえ、ガスが生じて包装が膨らんでしまうため、店頭販売ができません。
そのため、種菌を購入し、牛乳やヤギミルクなどを用いて、自身で作製するようになります。
ヨーグルトに飽きてしまった愛犬には、ケフィアを試してみる価値はあるかもしれませんね!
犬にヨーグルトをあげることは、腸内細菌のバランスを整えるのみならず、免疫力の調整作用や便臭の改善、歯周病ケアなども可能となります。
小型犬であればスプーン1杯程度、中型犬であれば5杯程度をあげることで、毎日健康的に過ごせる可能性があります。
アレルギー体質の子の場合でも、腸内環境を整えることで、症状が良化することもよくあります。
ぜひ今日から始めてみましょう!