青魚の中でもトップクラスに栄養価が高いサバ。血流や脳の機能を改善してくれるともいわれていますが、具体的な栄養素や犬に与えても良いのか気になりますよね。
今回は、こんな疑問にお答えします。
この記事でわかること
- サバの栄養素
- サバと相性のいい食材
- サバを使った犬の手作りご飯レシピ
- サバを犬に与えるときの適量
愛犬にサバを使った手作りご飯をつくってみたい方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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サバはタンパク質や鉄、ビタミンA、ビタミンB、カルシウムなどの栄養素を豊富に含んでいます。
特に不飽和脂肪酸のEPAやDHAは他の魚と比較してかなり多く、細胞の老化予防や脳機能の改善、血液をサラサラにするなどの効果が期待できるでしょう。
イノシン酸などのうま味成分も豊富に含んでおり、良質なタンパク質を摂取できる魚としても知られていますよ!
なお、サバに含まれるタウリンというアミノ酸には肝臓の解毒能力をアップさせたり、脂肪の分解を促進したりする作用があります。疲労回復効果もあるので、夏バテ対策やダイエット、老犬の健康維持には特におすすめの魚といえるでしょう。
脂のりと豊かな風味が魅力のサバは、日本の食卓におなじみの万能魚です。サバだけで与えてももちろん良いですが、せっかくなら相性の良い食材と一緒に調理してみてはいかがでしょうか?
ここでは、サバと特に相性が良い食材を5つ紹介します。
5つの相性が良い食材
- トマト
- ごま
- ブロッコリー
- 生姜
- オリーブオイル
ビタミンCやβカロテンが豊富なトマト。サバに多く含まれるDHAやEPAは酸化しやすい性質があるので、より有効活用するにはトマトのように抗酸化作用が高い食材と食べ合わせるのがおすすめです。
トマトに含まれるリコピンは特に高い抗酸化作用があり、がんの予防や老化防止などの効果も期待できますよ。
ごまは脂質、タンパク質、炭水化物などの栄養素をはじめ、手作りご飯で不足しがちなビタミン・ミネラルを豊富に含む食材。ごま特有の栄養素であるゴマリグナンには高い抗酸化作用があり、老化の原因になる活性酸素を取り除いてくれます。
便通をうながし、腸内環境を改善してくれる食物繊維も豊富なので、ぜひ栄養価の高いサバにプラスしましょう。
ビタミンAやC、カルシウム、鉄分が豊富なブロッコリー。サバと組み合わせることで栄養の吸収がスムーズになり、より高い健康効果を発揮してくれます。
特に茎の部分は甘くてカリウムやβカロテンなど魅力的な栄養素が詰まっているので、ぜひ捨てずに調理しましょう。
生姜とサバには、どちらも体のめぐりをよくする作用あり。また、生姜のジンゲロールという成分には、白血球を増やして免疫力をアップする効果や強い殺菌力があります。
生姜は臭い消しとしても活躍するので、サバの臭みが気になるときにもおすすめです。
オリーブオイルには、血液中の悪玉コレステロールを減らす効果があります。サバに含まれているDHAやEPAにも同じ効果があるので、一緒に食べることで相乗効果が期待できるでしょう。
オリーブオイルの作用でサバ特有の臭みが抑えられるのも嬉しいポイントです。
手作りは、「少量で」トッピングとして作ってみましょう!
切り身をはじめ、缶詰などの種類も豊富なサバ。アレンジの幅も広く、和・洋・中のさまざまな料理に活用できます。ここからは、サバを使った手作りご飯レシピを3つ紹介します。
※食材は基本的に「肉:野菜:米などの穀物」を「1:1:1」として考えます。
※一回量は犬の頭の鉢サイズが目安です。
缶詰のサバを使うので、思い立ったらすぐに作れるお手軽レシピ。暑い日が続いて食欲がないときや火を使いたくないときにおすすめです。
あっという間にできるので、ぜひサバ料理のレバートリーに加えてみてくださいね。
参考:https://dog-lifenow.info/hiyajiru/
「サバ缶で作るお手軽冷や汁」の材料
- サバ缶(食塩不使用)
- きゅうり
- すりごま 少々
- 豆腐(絹でも木綿でも)
- 炊いたごはん
- 水
※実際に与えてもいい量は、犬の運動量や体格によっても変わるのでうまく調整してくださいね。トッピングなら1日のカロリーの10%以内
▼簡単に犬のカロリー計算ができるツール
引用:獣医師広報版(R)|犬のカロリー計算ver3.0
「サバ缶で作るお手軽冷や汁」の作り方
- サバ缶(汁も)とすりごまをボウルに入れ、スプーンでつぶす
- ①に水を注ぎ入れて混ぜたら、輪切りにしたきゅうりを入れる
- 豆腐を食べやすい大きさに切り、②に加えて混ぜる
- ごはんを皿に盛り、冷や汁をかけたら完成
豆腐は火を通さず与えても良い食材ですが、冷蔵庫から出してすぐのものは冷えすぎているのでNG。
特に胃腸がデリケートな犬の場合は、念のため電子レンジで30秒ほど温めてから加えるようにすると安心です。
メインで与えるなら、トマトやツナなどの食材を加えると彩りが良くなりますし、適度にボリュームアップできますよ。
サバの水煮缶を使ったアクアパッツァ風の手作りご飯。骨まで丸ごと食べられるので、サバの栄養を余すことなく摂取できるのが魅力です。
人間用の水煮缶には塩分が含まれているので、汁は使わずサバの身だけを与えましょう。
参考:https://www.inutome.jp/c/column_5-97-35763.html
「水煮缶で簡単!サバのアクアパッツァ風ごはん」の材料
- サバの水煮缶
- オリーブオイル 少々
- スナップエンドウ 適量
- ミニトマト 適量
▼簡単に犬のカロリー計算ができるツール
引用:獣医師広報版(R)|犬のカロリー計算ver3.0
「水煮缶で簡単!サバのアクアパッツァ風ごはん」の作り方
- トマトのヘタを取り食べやすい大きさに切る
- フライパンにオリーブオイルをひき、トマトを軽く炒める
- サバの水煮缶の身だけをフライパンに入れ、缶の汁1缶分くらいの水を入れる
- 弱めの中火でひと煮立ちさせ、小さく切ったスナップエンドウを散らす
- 全体に火が通るまで煮込んだら完成
手が込んでいるように見えるレシピですが、サバの水煮缶を使えばとっても簡単。面倒な下処理はいっさいいらないので、かなりの時短になりますよ。
サバの旨味がたっぷり染み出た汁で、食欲がないときも最後まで美味しく食べられます。
犬の手作りご飯は、「タンパク質源」「野菜類」「炭水化物」の大きく3つで作ります。
これらはすべて同じ分量で作るのが理想的。サバを使った手作りご飯を作るなら、サバの量はご飯全体の3分の1程度にしましょう。
また、サバをドッグフードのトッピングとして与える場合は「愛犬が1日に必要とするカロリーの10%以内」にし、栄養バランスが崩れない程度の量にとどめることが大切です。
サバに限らず、特定の食材の与えすぎは健康トラブルの原因になるので、飼い主さん自身で適量を把握しておきましょう。
犬の食欲がない時や、誕生日など特別な時には手作りご飯を用意してあげたくなりますよね。手作り食に挑戦する時に栄養のバランスが心配という話をよく耳にしますが、あまり神経質にならなくても大丈夫です。
ドッグフードは総合栄養食として、それだけで充分な栄養が取れるように作られています。そのため、時々、手作りご飯を与えるだけなら栄養バランスをそこまで気にする必要はありません。
手作りご飯をバランスよく取り入れて、愛犬がいつまでも元気で健康な毎日を過ごせるようにしたいですね。