『ワンちゃんとの車でのお出かけ!』はよく聞きますが、ネコちゃんとも旅行はできるのでしょうか?
帰省するタイミングや「いつも家の中だけでかわいそう…」との思いから、愛猫とお出かけ・旅行を考える方も多いと思います。
でも実際、ネコちゃんとのお出かけが上手にできるのかどうかは不安ですよね…
この記事では、猫との旅行に際して、
- 安全に行う方法 (準備と注意点)
- お出かけグッズ
などをお伝えしています。
ネコちゃんとの旅行はリスクもあることを理解し、安全かつ楽しく行いたいな!という飼い主さんは、ぜひ読んでみてくださいね。
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猫が車に乗ることですが、多少の負担がある場合が多いです。
というのも、ネコちゃんは知らない環境で過ごすことに不安を覚える動物だからです。
自宅などいつも見知った場所がテリトリーとなり、その中で過ごすことが安心感へとつながります。
『犬は人につき、猫は家につく』とはよく言いますが、まさにその通りなのです。
いつもドライブしているのであれば別ですが、ときどきのお出かけには多少の不安を感じることを覚えておいた方がいいでしょう。
また、車移動が大丈夫なのかどうかは、性格によるところも大きいですね。
世界を旅するネコちゃんとして有名な『ナラちゃん』は、いつも飼い主さんと自転車でおでかけを楽しんでいますよね。
小さいときから慣れているというのもありますが、猫とのお出かけには向き不向きもあります。
猫と安全に車移動するためには、ケージの中で過ごさせてあげるといいですね。
そして、そのケージは急ブレーキで転倒・落下しないように、固定しておくことも大切です。
放しての運転は、ハンドル操作に影響をしかねませんので、決してしないようにしましょう。
人が2人以上いる場合には、リードをつけて、様子をよく観察できる状況であれば、放してあげてもいいと思われます。
窓を開けないようにすることも大切ですね。
放しているときはもちろん、ケージの中に入れておいたとしても、いつもと違う環境下では何が起きるか分かりません。
そのため、万が一の脱走に備えて、窓は開けずに過ごすようにしましょう。
シートの下など狭いところに入り込んで、身動きがとれなくなってしまうこともあります。
猫がシートの下にもぐりこめないように、移動の制御またはふさぐようにしておきましょう。
なんでそんな所行くの!って言うようなところに潜りこみますよね…安心するんでしょうね
車内の温度管理も大切です。
狭いキャリーの中に入れっぱなしの場合には、想像以上に暑くなってしまうこともあります。
夏場や暑い日のおでかけは、温度計で車内の温度を測定し、必要に応じて保冷剤をキャリーバッグの中に敷いてあげてもいいですね。
また、数分だからとネコちゃんを車内に残しておでかけをする方もいらっしゃいますが、非常に危険なのでやめましょう。
人でもたびたび死亡事故がありますが、たった数分でも車内の温度はあっという間に上昇してしまいます。
特に長毛種や短頭種などは、熱がからだにこもりやすく、容易に熱中症になるので要注意!
猫の嗅覚は、人の20万~30万倍優れていると言われています。
そのため、芳香剤のにおいに反応して、具合が悪くなってしまうことも考えられます。
芳香剤を用いる場合には、無香料タイプにするようにしましょうね。
また、喫煙も厳禁です。
いきなり長距離の旅行に行くのではなく、まずは近所を軽くドライブするなどして、車という環境に慣らしてあげましょう。
30分~1時間程度からはじめるといいですね。
また、急ブレーキ・急発進などの危ない運転は控え、なるべくスムーズなドライブを心がけるようにしましょう。
これは、人も猫も変わりません!
渋滞の多い時間をさけることも大切ですね。
無用に時間がかからないよう、渋滞情報はチェックしてから出かけるようにしましょう。
1日がかりのお出かけは、猫ちゃんが慣れてきたサイン【トイレができる、食事をとれるなど】を確認してからにすると安心です!
旅行やお出かけなど、慣れない環境においては、常に万が一を想定した動きをすることが理想です。
そのため、脱走に備えて、マイクロチップの装着をしておくようにしましょう。
マイクロチップは首の皮膚の下に埋め込む電子標識器具です。
動物病院にて無麻酔にて装着が可能です。
費用は動物病院によりますが数千円程度であり、補助金を出している自治体もあります。
あわせて、首輪もつけ、名前や電話番号を記載するようにしておきましょう。
ネコちゃんとのドライブでは、いろいろなアイテムを用意しておくことで、お互いに快適に過ごすことができます。
以下でお出かけグッズを紹介していきますので、参考にしてみてくださいね!
ケージは車移動中のみならず、外出先でも重要なアイテムとなります。
ネコちゃんのケージはある程度の大きさがあり、プラスチック製の頑丈なものがいいですね。
また、動物病院への受診などの普段使いができるよう、扉や上カバーが外せるとなおいいです。
布製のものは軽くて持ち運びにも便利ですが、形が崩れてしまうため、場合によってはものにつぶされてしまうこともあります。
布製バッグを選ぶ際には、ある程度かたちが保持できるタイプのものを選ぶようにしましょう。
なお、ずっとケージの中で過ごすと、十分に動けずストレスがたまってしまうため、休憩をはさんで出してあげるようにしましょうね。
ネコちゃんとのドライブでは、いろいろなアイテムを用意しておくことで、お互いに快適に過ごすことができます。
ネコちゃんはストレスを感じると、大いに毛が抜ける動物です。
その結果、車の中や洋服が毛だらけになってしまう…ということはよくあります。
お出かけ先で毛だらけの状態では、清潔感が足りないですよね…
そのため、車の中にコロコロは常備しておきたいアイテムです。
折りたたみ式の簡易トイレがあると便利ですね。
あわせて、ネコ砂も用意しておきましょう。
ときどき家でも使用して慣らしておくことで、いざというときにも使用ができます。
また、猫の排せつ物のにおいが出ないような袋もあると便利です。
個人的にオススメなのは、車のボディ(外)に貼り付けて置けるマグネット型のホルダー『ドンパックプラス』です!
食器と食事は、いつも使用しているものが安心ですね。
旅先で急に新しいものを与えると、体調不良を起こしてしまう可能性もあるからです。
また、おやつにはリラックス効果もあります。
ちゅ~るなど愛猫の喜ぶものをいろいろ用意してあげましょう。
猫が興奮状態となっているときは、バスタオルでくるんであげるといいですね。
動きが制御されることで、ある程度落ち着いて過ごせるようになります。
また、ケージごと囲ってあげることで、暗くなり、安心して過ごせる場合が多いですね。
お家と同じにおいのついたものがあれば、安心して過ごせると思います。
猫じゃらしやぬいぐるみも用意してあげましょう。
またたびが入ったものなら、より安心して過ごせるかもしれませんね。
大人のネコちゃんを急に旅行好きにすることは、とても難しいです。
ただ、子猫のうちから外出をルーチンすることで、慣れてお出かけが好きな子になってくれる可能性はあります。
胴輪やリードをつける、クレートに入れる、一緒にお出かけをする…子猫のうちなら、いろいろなチャレンジができそうです。
大人の猫の場合には、お出かけに慣れないこともあるということを念頭に置きながら、少しずつ訓練していくようにしましょう。
お出かけを楽しむ場合には、ワクチン接種も忘れないようにしましょう。
一般的に、猫のワクチンは、
- 下痢の予防(猫汎白血球減少症)
- 風邪の予防(猫ウイルス性鼻気管炎、猫カリシウイルス感染症)
ができます。
生まれたての場合には、母猫から移行抗体をもらい、からだを守っていますが、成長にあわせてなくなってしまいます。
それゆえ、ワクチン接種を行い、からだに免疫をつける必要があります。
ネコちゃんのワクチン接種は、子猫のうちは1年に2-3回、その後は1年に1回行うことが多いです。
子猫のうちにお出かけを開始する際には、ワクチン接種を2回以上受けてからにした方が安心ですね。
人と同じように、ネコちゃんでも車酔いをする場合があります。
猫の車酔いの症状としては、
- 吐く
- よだれを垂らす
- 排せつをする
- パンティング
…などがあります。
また、いつもと違ったような動き、なんとなく元気がない、動きが悪いといったことも酔っている場合があります。
動物病院にて酔い止めを処方してもらい、乗車の30分ほど前に飲むようにしましょう。
また、食事は少量でも摂った方がいいと言われています。
30分前までに済ますようにしましょう。
酔い止めが効かない場合には、フェロモンを散布することで落ち着きが出ることもあります。
こちらも動物病院での処方となるため、主治医の先生に確認してみましょうね。
ネコちゃんとの車旅行に際しての、よくある疑問をまとめました。
猫の中には、車の中で鳴き続ける子もいます。
これは極度の不安・緊張状態からくるものです。
「おろして~」「助けて~」「ここはどこ~?」と訴えているのです。
慣れると静かになってくれることもありますが、何時間でも鳴き続けてしまう子もいます。
人が2人以上いる場合には、放してあげてもいいでしょう。
ただし、胴輪やリードなどを装着し、しっかり制御できる状態にしてから放すことが安心ですね。
また、慣れているとしても、1人の場合には、危険なためやめておいたほうがいいですね。
急ブレーキやクラクションの音などに反応して、パニックを生じることがあるからです。
車酔いの症状は上記でお伝えした通りですが、それをずっと放置している場合には、死亡することもあるかもしれません。
愛猫の異変を感じたら、速やかにドライブを中止し、よく観察してあげるようにしましょう。
車での旅行中は、緊張や乾燥からのどが渇いてしまうことが多いものの、なかなか水を飲んでくれません。
スポイトなどで無理にあげると、誤飲をしてしまう可能性もあり、うまく水を飲ませられない状況に不安を感じてしまうことも多いと思います。
そんなときには、ウェットフードが大活躍します。
ウェットフードは成分の60~70%程度が水分であり、食べることで容易に水分摂取ができます。
また、嗜好性もよいため、旅行中には必ず用意しておきたいアイテムのひとつとなります。
猫とのドライブ旅行は、短時間から慣らしてあげることで、快適にできる可能性があります。
食事やトイレなどをしっかり準備し、場合によっては酔い止めも持っていくようにしましょう。
ネコちゃんは車移動が苦手なことは忘れずに、上手にドライブを楽しむようにしましょう!