猫がキャットフードを食べないときには、からだにトラブルを抱えている可能性があります。
もちろん、飽きている場合やわがままといったときもありますが、両者の見極めは難しいため、慎重に判断をする必要があります。
この記事では、下記についてお伝えしています。
- 愛猫がキャットフードを食べない理由
- 食事を切り替える際のポイント
- 手軽にできる食欲アップの方法
「キャットフードを食べないけど、病気なのかな?」や「愛猫が食事を摂らないときに、自宅でできる方法はないかな?」という飼い主さんは、ぜひ読んでみてくださいね。
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猫がキャットフードを食べないときに考えられるトラブルで最も多いのは、一過性の胃腸炎です。
人でも、理由は分からないけど、なんとなく食欲がない…体調が悪い…というときはありますよね。
ネコちゃんも同じで、例えば季節の変わり目や食事の変更などといった、些細なことで体調を崩してしまうことがあります。
また、猫においては便秘になる子が多く、それによって吐いたり、食事を残してしまうことも多いです。
腎臓や肝臓が悪いなど、内臓に疾患がある場合にも、キャットフードを食べないことがあります。
食事を摂らないことに加えて、元気がない…ずっと寝ている…といった症状がある場合には、まずは動物病院を受診するようにしましょう。
猫が体調不良となった際には、食事が影響していることもあるため、キャットフードを見直してみることが必要な場合もあります。
キャットフードには、さまざまなトラブルに対応した商品があり、愛猫の様子に合わせて選んであげるようにしましょう。
ただし、病気で食べないこともあるため、状態がよくない場合や長期に及ぶ体調不良の際には、まずは動物病院を受診するようにしましょう。
以下では、家ですぐにできるキャットフードの選別についてお伝えしますね。
胃腸の負担を軽減するためには、柔らかいキャットフードがよいですね。
ウェットフードは嗜好性もよく、水分含量が豊富であるために、体調不良時の水分補給にも役立ちます。
猫は本来、ネズミや昆虫などを食す動物です。
ウェットフードは食感や組成がそれらに似ており、ドライフードよりも猫が好む傾向にあります。
指でつぶせるくらいの柔らかいキャットフードが、オススメです!
ふやかしてあげることも、胃腸の負担を和らげるため、体調不良時にはおすすめです。
ふやかし方としては、30~40℃程度のぬるま湯で行うようにしましょう。
熱湯でふやかすとタンパク質や水溶性ビタミンなどの栄養素が変性してしまう可能性もあるからです。
また、キャットフードを水で浸して、ラップをして20~30秒程度温めてあげてもいいですね。
ただし、ドライフードはふやかすことで味がぼやけてしまうため、食が進まなくなる可能性もあります。
乳酸菌が入ったキャットフードを用いることで、おなかの調子が整うこともあります。
人が健康のためにヨーグルトを摂取するのと同じ感覚ですね。
乳酸菌を単体であげたい場合には、主治医の先生に確認してみましょう。
よく吐いてしまう場合には、吐き戻し軽減フードを用いてみましょう。
吐き戻し軽減フードは、胃の中ですぐにふやけて崩れ、消化をおだやかにさせる食事です。
最近では、さまざまなメーカーから吐き戻し軽減フードが販売されていますので、ぜひ愛猫にあったものを見つけてあげてくださいね。
吐いてしまう原因が毛玉にある場合には、毛玉ケアのできるキャットフードがおすすめです。
特に長毛種や換毛期のネコちゃんは、毛玉による嘔吐や食欲不振が度々あります。
「吐物の中に毛がよく混じっているなぁ…」という場合には、毛玉ケアのキャットフードを利用してみましょう。
便秘が原因で食欲が落ちている場合には、まずは動物病院で摘便と薬の処方をしてもらいましょう。
フードの変更よりも前に、おしりの出口で栓となっている便を取り除くことが先決です。
その後の便秘予防については、食事の変更が有効です。
いわゆる繊維の豊富な食事であり、便のかさを増すことで、排便をうながすことができます。
キャットフードの切り替えは慎重に行う必要があります。
なぜなら、食事を切り替えた際に、体調を崩すことや、食事を受けつけなくなることはよくあるからです。
猫は人と違って、同じ食事(キャットフード)を長期間にわたって食べる動物です。
そのため、いきなり食事の種類を変えることで、胃腸が驚いてしまい、下痢や嘔吐などを呈することがあります。
キャットフードの切り替え方法は、初日は新しいフードを1-2割程度混ぜてあげ、2日目は2-3割、3日目は3-4割…というように、1週間~10日程度かけて徐々に行うようにしましょう。
もしも、途中で体調不良となってしまった際には、もとの食事に戻すことも方法のひとつですね。
ネコちゃんには、飽きてキャットフードを食べなくなるときがよくあります。
というのも、猫には『ネオフィリア』という性質があるからです。
ネオフィリアとは新しいものを好む特性のことで、いろいろなものを食べたほうが生存に有利と考えられ、それゆえ新しい食感や形状の食事を急に食べたがるのです。
一方で、『ネオフォビア』という初めて食べるものは何が起きるか分からないという警戒心から起きる習性もあります。
相反する二つの特性が、気まぐれなネコ様を生み出しているのですね。
そのため、キャットフードを食べない場合には、「そのうち食べてくれるだろう」「食事を変えて様子を見てみよう」などと対応しているうちに、ポリポリ食べだすことが多いです。
ただ、そうはいっても、食べないと不安になってしまいますよね…
以下で手軽にできる食欲アップの方法をお伝えしていますので、参考にしてみてくださいね。
ふりかけやトッピングを用いることで、味が変わり、食べてくれることも多いです。
肉や魚のゆで汁を用いてもいいですね。
最近では、手軽にトッピングができて栄養価が豊富なものも多く販売されています。
愛猫の好みに合わせて選んでみましょう。
温めてあげることでにおいの分子が拡散し、食欲が増す傾向にあります。
電子レンジで数十秒温めてからあげてみましょう。
手で触って熱くないのを確認してね!!
容器を変えたり、床に転がしてみたり…あげ方を変えることで、食いつきがよくなることもあります。
また、食事の時間を変更してみたり、あげる人を変えてみることで、興味を持ち食べるようになってくれることもあります。
いろんなあげ方にチャレンジしてみてくださいね。
猫がキャットフードを食べないときには、からだにトラブルを抱えている場合と、飽きているときがあります。
両者の見極めは難しいことが多いですので、心配な場合には、まずは動物病院を受診するようにしましょう!