からだに気をつけて生活をしている方は、『無添加食品』を積極的に取り入れていることも多いと思います。
また、ご自身のみならず、「愛犬にも健康的に過ごしてほしい!」との思いから、無添加食品(ドッグフード)を選ばれている方もいらっしゃいます。
でも、無添加にこだわった生活は、費用が高い、品物が少ない…など、難しい場面も多いですよね…
なので今回は、こんな疑問にお答えします。
この記事でわかること
- 無添加食品のメリットやデメリット
- 上手に生活に取り入れる方法
などをお伝えしています。
「愛犬には無添加の食事をあげたいけど、難しそうだな…」という飼い主さんは、ぜひ読んでみてくださいね。
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健康志向の高まりから、無添加ドッグフードの需要も多くなってきています。
アレルギーがある場合やおなかが弱い子の場合には、添加物の少ない食事を選んであげたいですよね。
添加物は多く摂取することで、からだに悪影響が出る可能性もあります。
加えて、犬は色味で味を判断しているわけではないので、あえて添加・摂取する必要もありません。
添加物には、こういったデメリットもありますが、酸化を防ぐ酸化防止剤や、長期に保存ができる保存料が加わることで、便利かつ安全に食せるというメリットもあります。
そのため、添加物は、ある程度許容することで、安全で手軽に食事を楽しむことができます。
無添加と聞くと、添加物が何も入っていないように感じられる方も多いと思いますが、実際はそうではありません。
無添加食品は大きく分けると、以下の3つに分類されます。
一部無添加とは、その食品の一部だけが無添加であることを示しています。
たとえば、砂糖無添加の場合、製造過程において砂糖を使用していないことを意味しており、それ以外の添加物の有無についてはわかりません。
原材料に添加物を使っている場合でも、
- 栄養強化剤
- 加工助剤
- キャリーオーバー
の表示は食品衛生法によって免除されています。
これらは、最終的には残存していない場合や、残っていても量が少なく食品に対して効果が発揮されないものと考えられているからです。
言葉の定義や具体的な添加物例は、厚生労働省の『食品添加物の表示について』をご参照ください。
- 厚生労働省:食品添加物の表示について
https://www.mhlw.go.jp/shingi/2005/03/s0323-3e.html
完全無添加である場合には、原材料の産地から、最終加工食品完成までの全工程において、食品添加物が一切使われていないことを意味しています。
加工助剤やキャリーオーバー、強化剤などの添加物も使用されていない状態です。
よく使用されている添加物には、
添加物 | 効果 |
---|---|
甘味料 | 食品の甘味を増強させる |
着色料 | 人工的に色を調整する |
保存料 | 腐敗を抑制し、食品の保存期間を延ばす |
増粘剤 | 安定剤、ゲル化剤又は糊料:食品に粘度をつける |
酸化防止剤 | 食品の酸化による劣化を防ぐ |
発色剤 | 肉を加熱しても安定して赤色を維持する |
漂白剤 | 原料に含まれる色素を白くして、新鮮に見えるようにする |
防かび剤又は防ばい剤 | 長時間の輸送貯蔵の際に発生しやすいカビを防ぐ |
乳化剤 | 油と水のような、本来混ざらないものを混ぜ合わせる |
膨脹剤 | 食品を柔らかくふっくらと膨張させる |
調味料 | だしなどのうまみ成分を合成して、食品の味を調える |
酸味料 | 食品に酸味を加える |
苦味料 | 食品に苦みを加える |
光沢剤 | 食品からの水分の蒸発や湿気を防ぎ、表面を保護して光沢を与える |
ガムベース | チューインガムの基材となる物質 |
栄養強化剤 | 栄養成分の強化 |
製造用剤等 | 製品を固める、溶かす |
香料 | 香りを加える、増強させる |
などがあります。
どの添加物も、表示義務や使用できる量の基準があり、安全に使用されています。
ただし、なるべくなら添加されない方がよいとされる添加物も存在します。
一例としては、
- 発色剤としての亜硝酸ナトリウム
- 甘味料としてのアスパルテーム
- 防腐剤、防カビ剤としての安息香酸ナトリウム
- 着色剤としてのカラメル色素
- 保存料としてのナイシン
などがあります。
どこまで許容できるかは、飼い主さんによっても異なりますので、ぜひご自身の基準で選ぶようにしましょう。
無添加にこだわることで、腸内環境がよくなったり、皮膚トラブルの改善がみられることはよくあります。
「食品本来の味がよくわかるようになった!」ということもよく伺います。
- 甘味や塩味を引き出す添加物は、刺激が強いために、慣れてしまうことで、素材本来の味を感じにくくなってしまう為
ただ、「添加物がなるべく少ない食事の方がからだにはいい!」と分かっていても難しいですよね…
ドッグフードやおやつにおいても、食いつきをよくするために、ほとんどの食事に添加物が使用されていることが実際です。
無添加にこだわりすぎることで、疲れてしまう…ということもよくあります。
そのため、無理なく無添加生活を続けることがおすすめです。例えば、誕生日やお出かけなどの際には、添加物を気にしないこと。せっかくの楽しい行事が、添加物の有無にとらわれると、つまらないものに感じてしまうかもしれません。
また、無添加食品にお金をかけすぎないことも重要ですね。無添加食品とうたわれているものは、価格が高めに設定されていることが多いです。
添加物は、食品を安全に保存や輸送するために使われています。
人類の寿命がのびていることの理由のひとつに、添加物と上手に付き合ってきたことがあります。
そのため、すべての添加物が危険というわけではなく、なるべくなら避けつつ、あまり気にしすぎないことも重要です。
まずは、愛犬のドッグフードやおやつにどういった添加物が使用されているのかをチェックすることからはじめましょう。
そして、飼い主さん自身で、添加物の量や良し悪しを判断できるようになるといいですね。