はちみつは、甘くて栄養満点のため、パンに塗ったり紅茶に混ぜたり…とさまざまな方法でおいしくいただける食材です。
『健康によい』とされるはちみつですが、愛犬にあげても問題ないのでしょうか?
今回は、こんな疑問にお答えします。
この記事でわかること
- はちみつがあわないときの症状や対処法
- 犬にはちみつをあげる場合の量
- オススメのはちみつの与え方
などをお伝えしています。
愛犬へのはちみつについて、疑問や不安がある飼い主さんは、ぜひ読んでみてくださいね。
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結論からお伝えしますと、犬にはちみつをあげても問題ありません。
はちみつは、『パーフェクトフード』と呼ばれるほど、天然の栄養成分がたくさん含まれた食材です。
1つ目としては、豊富に含まれた糖分。
はちみつの栄養成分の約80%を占めるブドウ糖と果糖は、疲労回復に非常によいとされています。
そのため、何も食べてくれない愛犬や、食が細くなってしまった子に対してはちみつをあげることで、栄養補給が可能となります。
一度食事の楽しみを思い出してくれると、そのままいつものごはんを食すようになってくれる子も多いですね。
2つ目は、はちみつの持つ殺菌作用。
この殺菌作用があるために、口腔内衛生を保つ効果もあります。
特にマヌカハニー(マヌカの花から採取されたはちみつ)は殺菌作用を持つ成分が多く含まれており、これが配合されたサプリメントや口腔ケア用品は多く販売されています。
さらに、はちみつには、ビタミンやミネラル、アミノ酸やポリフェノールなどからだによいとされる栄養成分がバランスよく含まれています。
- ビタミンB2:皮膚や被毛を健康的に保つ
- ミネラル:骨や歯の形成、神経伝達や血液循環などに関与
- アミノ酸:タンパク質の合成、免疫力の向上
- ポリフェノール:抗酸化作用、免疫力の向上
腸内環境を整えるグルコン酸やオリゴ糖なども含まれており、便通が整わない愛犬にもおすすめの食材となっています。
では、ワンちゃんも『ボツリヌス菌』の影響を受ける可能性が高いのか?
犬においては、このボツリヌス菌による影響を受ける可能性は低いと言われています。
もともと野生で食べていた食事内容が、生肉や発酵状態のもの、多少の汚れなどを含んだものであることも影響しているのかもしれませんね。
もちろん個体差もありますので、量やあげ方を守ってあげることが重要です。
犬にあげてよいはちみつの量に決まりはありませんが、
1日量として与える目安
犬の体重 | 与える目安 |
---|---|
小型犬 | 小さじ1/2杯 |
中型犬 | 小さじ1杯 |
大型犬 | 小さじ2杯 |
程度がよいと思われます。
あげる量には個体差もあるため、体重が増加する場合や体調が安定しないときなどは、量を調整するようにしましょう。
病気の治療中の子にはちみつを与える場合には、主治医の先生に確認をしてからにしましょう。
犬にはちみつがあわないときには、下痢や嘔吐などといった消化器症状が出る場合があります。
特に、子犬やシニア犬では、症状が強く出ることもあり、注意が必要です。
何度も吐く場合や続く下痢のときには、動物病院で点滴などの治療を受けるようにしましょう。
また、アレルギー体質の子については、かゆみなど皮膚炎が出ることもあります。
まずははちみつの使用を中止し、こちらも同様に診てもらうようにしましょう。
犬にはちみつをあげる際には、
- 無糖ヨーグルトと混ぜて与えるのがおすすめ
- 柑橘系の果物とあわせてあげることもおすすめ
ヨーグルトには、善玉菌が含まれており(プロバイオティクス)、胃腸の状態を整えます。
はちみつはプレバイオティクスという、善玉菌のエサになるため、両者を同時に摂ることで、相乗効果が生まれます。
また、はちみつを柑橘系の果物とあわせてあげることもおすすめです。みかんやいよかんなどは、はちみつの甘味を緩和させ、さまざまなビタミンの摂取が可能となります。
おやつやごほうびとしてあげてみるといいですね♪
梅干しのはちみつ漬けやはちみつレモンなど、はちみつの加工品は控えておいた方がよいでしょう。
というのも、こういった加工品には添加物が多く含まれているからです。
また、カロリーが高いことや犬に中毒を引き起こす物質が含まれていることもあり、与えない方が賢明でしょう。
例えば、レモンの皮に含まれるソラレンは、嘔吐や下痢を引き起こしたり、皮膚や粘膜への健康被害を引き起こす可能性もあります。
はちみつと似たような甘い液体であるメープルシロップは、樹液を煮詰めて作られたものです。
ボツリヌス菌が含まれていないため、犬への中毒症状は報告されていません。
ただ、こちらも糖分が多く含まれているため、あげる際には愛犬の様子を見ながら、少量にとどめるようにしましょう。
犬にとって、はちみつは甘くておいしい食材であるだけでなく、抗菌作用や栄養の補給となるなど、メリットも多くあります。
ただ、あげすぎることで太ってしまう場合もあるため、適量を守ることも重要ですね。
必ずしもあげなくてはいけない食材ではないですが、ごほうびやおやつとして加えることで、愛犬とのコミュニケーションの一環にもなります。
飼い主さんが日常的にはちみつを食べるご家庭でしたら、ぜひ与えてみてもよいでしょう。