愛犬が肉球をなめていると、
「かゆいのかな…?」
「何かがついているのかな?」
と不安になってしまいますよね。
場合によっては治療が必要なこともあり、その見極めはとても大切です。
この記事でわかること
- 犬が肉球をなめている理由
- 肉球の構造はどうなっているのか
- 肉球をなめてでる症状
- 犬が肉球をなめている対処法
- お手入れの方法と注意点
などについてお伝えしています。
愛犬が「よく肉球をなめているな…」と感じる飼い主さんは、ぜひ読んでみてくださいね。
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犬が肉球をなめる理由はさまざまあります。
以下で分けてお伝えしますね。
なめる5つの理由
- ①かゆみや痛み、違和感がある
- ②なにかが刺さっている、ついている
- ③暇である
- ④ストレスがある
- ⑤毛づくろいをしている
それでは、一つ一つ見ていきましょう。
『趾間炎(しかんえん)』といい、肉球と肉球の間に炎症を生じ、かゆみや痛みを生じ、気にしてなめていることは多いです。
犬は汗をかかない動物ですが、肉球と鼻先のみ発汗します。また、足の指と指の間には被毛が生えているため、蒸れてしまい、炎症を生じる場合があります。
なにかできものがあり、気にしてなめているということもありますね。腫れていないか、できものがないか見てあげましょう!
お散歩後から急になめだした場合には、肉球になにかが刺さってしまったり、ついている可能性があります。
よくあるものとしては、とげや植物の種、ガムなどがあります。小石を踏んでしまい、痛みを生じているときもありますね。
やることがなく、暇であるためになめていることも多いです。
そもそもは、かゆみなどは生じていないことが多いですが、なめすぎることで雑菌が入り、炎症を生じてしまうことがあります。
不安や恐怖があり、肉球をなめていることもあります。
これは『転位行動』と言い、不安や葛藤に対して、その気持ちを落ち着かせるためにとる行動のことです。
人でも、緊張したときに、頭をかいたり、貧乏ゆすりをしたり…といったことがありますよね。これと同じで、ワンちゃんもストレスのはけ口として、足をなめてしまうことがあるのです。
もちろん、正常で肉球をなめていることもあります。
グルーミング、つまり毛づくろいの一環として、ペロペロなめているのですね。
明らかに過剰でない場合には、様子をみてあげましょう。
かわいい犬の肉球ですが、それぞれに名称がついています。
前足の肉球
- 指球(しきゅう):前足にある小さな5つの肉球(※人の親指にあたる肉球部分は、地面にはつかない少し高い位置に存在)
- 掌球(しょうきゅう):一番大きな肉球
- 主根球(しゅこんきゅう):手首のあたりにある肉球(※主根球は前足のみ存在)
後足の肉球
- 趾球(しきゅう):4つの小さな肉球
- 底球(そくていきゅう):一番大きな肉球
肉球の色には個体差があります。
毛色の濃い犬は、肉球の色も濃く、薄い場合には、肉球の色も薄い傾向にあります。また、子犬のうちはピンク色で柔らかい子が多いですが、成長にともない、黒くかつ硬くなっていきます。
犬が肉球をなめているとき、またなめることで出る症状としては、
よくある症状
- 肉球やその間が腫れる
- 赤みがある
- 出血する
- 膿が出る
- 触ると痛がる
- 足を引きずる
…といったことがあります。
腫れて痛みを生じると、上記の症状にとどまらず、元気や食欲がなくなることもあります。
犬が肉球をなめるときに、動物病院で行う検査としては、視診や触診となります。
歩き方のチェックをすることもありますね。ただ、できものがある場合や爪の異常も生じるときには、細胞を診たり、レントゲン検査をすることもあります。
愛犬が肉球をなめているときは、上記でお伝えした理由の特定が重要です。
まずは、肉球にどんな異常が現れているのかの確認をしましょう。
それぞれの治療法・対策
- 何かが刺さっているのなら除去する
- 趾間炎は、薬用シャンプーで洗う、炎症を止める薬を塗る
- 指間に被毛が多く生えている場合には、バリカンでカットし、通気性をよくして、洗いやすくする
- 舐めないようにエリザベスカラーの装着や、靴下をはかせる
- 全身の症状の一症状として、肉球のかゆみが出ている可能性もあるため、他の皮膚炎などがある場合には、飲み薬で治療をする
- 暇が原因でなめているときには、お散歩の時間や回数を増やしてみる、また、おもちゃを使って一緒に遊ぶ
愛犬の様子をよく観察し、なにがストレスになっているのかを把握して、対応するようにしましょうね♪
犬の肉球のお手入れとしては、きれいにすることですが、きれいにしすぎないこともポイントです。
というのも、洗いすぎることでカサカサとなり、痛みやかゆみなどを生じていることも多いからです。
カサカサになってしまった肉球は、専用の保湿クリームを塗るなどしてケアしてあげるといいですね。
市販の白色ワセリンを塗布してあげても効果があります。
ひび割れて出血している場合には、ガーゼなどでの保護が必要となるため、動物病院を受診するようにしましょう。
- また、夏場の暑いコンクリートの上を歩くがゆえ、肉球を悪くしてしまっている子も散見します。暑い時間帯はお散歩を避けることを基本とし、涼しい時間帯においても、靴や靴下を履かせるなど対応してあげるといいですね。
犬が肉球をなめるときには、
なめる5つの理由
- ①かゆみや痛み、違和感がある
- ②なにかが刺さっている、ついている
- ③暇である
- ④ストレスがある
- ⑤毛づくろいをしている
といった理由があります。
赤くなっている、腫れているなどは炎症を生じているサインであり、動物病院での治療が必要となります。
ストレスを感じてペロペロなめていることもあるので、一緒に遊んだり、長めのお散歩を楽しむようにしましょう!