葉物野菜のなかでも特にポピュラーな野菜といえば、キャベツを思い浮かべる人も多いでしょう。愛犬にあげたいと思っている方も多いのではないでしょうか?
キャベツには他の野菜にはない栄養素が含まれており、犬にも良い効果が期待できます。
今回は、こんな疑問にお答えします。
この記事でわかること
- キャベツの栄養素
- キャベツと相性のいい食材
- キャベツを使った犬の手作りご飯レシピ
- キャベツを犬に与えるときの適量
をお伝えします。
愛犬にキャベツを使った手作りご飯を作ってあげたい!と思っている方は、ぜひ目を通してみてくださいね。
※当ページの情報は執筆時点のものであり、最新の情報は各サービスの公式サイトよりご確認ください。
※当ページのリンクには、広告が含まれる場合があります。
キャベツには食物繊維やビタミンU、ビタミンCなどの栄養素が多く含まれています。
- ビタミンU:別名「キャベジン」と呼ばれており、胃や腸の粘膜を健康に保ってくれるキャベツ特有の成分
- ビタミンC:粘膜を強化する役割があるので、免疫力アップや皮膚炎の予防に役立
また、キャベツには止血作用を高めるビタミンKも豊富に含まれています。ビタミンKにはさらに、骨にカルシウムを取り込む際に必要な「オステカカルシン」というタンパク質を活性化させる働きもあり、骨の健康維持には欠かせない栄養素といえるでしょう。
クセがなくさまざまな料理に使えるキャベツは、犬の手作りご飯にもおすすめの食材です。
ここでは、そんなキャベツと特に相性がいい食材を3つご紹介。キャベツの栄養素をより多く摂取できるよう、効果的な食べ合わせを覚えておいてくださいね。
3つの相性が良い食材
- ほうれん草
- キャベツ
- 大葉
トマトに含まれているリコピンには、ビタミンUと同じく胃腸粘膜を修復する働きがあります。
高い抗酸化作用を持つβカロテンに似た働きもあり、キャベツと一緒に食べることでより高い健康効果が期待できるでしょう。ビタミンCも豊富で、相加効果もばっちりです。
小松菜には血液を作りだすために必要な栄養素「鉄」が豊富に含まれていますが、野菜の鉄分は吸収率が悪く、単体では十分な吸収が望めません。
鉄分の吸収を効率よく行うには、鉄の吸収を促進する作用があるビタミンCと一緒に摂取するのがベスト。
キャベツには多くのビタミンCが含まれているので、ぜひ一緒に食べ合わせましょう。
にんじんはキャベツにない栄養素「βカロテン」が豊富に含まれています。
βカロテンは緑黄色野菜に多く含まれるカロテノイドのひとつで、強力な抗酸化力を持つ栄養素。
全身の粘膜や免疫機能を強化する働きがあり、キャベツと同じく胃腸の健康維持に役立ちます。
手作りは、「少量で」トッピングとして作ってみましょう!
低カロリーでかさましにも便利なキャベツは、手作りご飯派の飼い主さんにとって欠かせない食材です。
ここでは、キャベツを使った手作りご飯レシピをご紹介します。いつでも手に入る食材だけを使用しているので、ぜひ気になるものから作ってみてくださいね!
※食材は基本的に「肉:野菜:米などの穀物」を「1:1:1」として考えます。
※一回量は犬の頭の鉢サイズが目安です。
野菜をたっぷり摂れる、犬用ミネストローネレシピ。
ささみから肉のうま味がしっかり出るので、生野菜が苦手な犬も喜んで食べてくれます。
手が込んでいそうに見えますが、野菜を切って煮るだけと手軽に作れるのも嬉しいですね。
参考:https://wanchef.com/ja/recipe/1113
「ささみのミネストローネ」の材料
- ささみ
- キャベツ
- にんじん
- じゃがいも
- トマト
※実際に与えてもいい量は、犬の運動量や体格によっても変わるのでうまく調整してくださいね。トッピングなら1日のカロリーの10%以内
▼簡単に犬のカロリー計算ができるツール
引用:獣医師広報版(R)|犬のカロリー計算ver3.0
「ささみのミネストローネ」の作り方
- なべに水を入れ、アクを取りながらささみを茹でる
- 火が通ったら取り出し、食べやすいサイズに切る(茹で汁は捨てない)
- じゃがいもとにんじんを小さく切り、②に入れて煮込む
- キャベツとトマトを食べやすいサイズに切り、ささみと一緒になべに加える
- 弱火で20分ほど煮込んで、じゃがいもが柔らかくなったら完成
野菜をたくさんあげたいときは、じゃがいもやきのこなどを加えてもOK。ご飯を入れてリゾット風にしたり、パスタを加えてスープパスタ風にしたりするのもオススメですよ!
愛犬の好みや冷蔵庫の中身と相談し、お好みでアレンジしましょう!
鶏ひき肉とおからで作るヘルシーなロールキャベツ。
鶏肉のうま味がキャベツにしっかり染み込んでいて、満足感も十分。ダイエット中のご飯のトッピングにもいかがでしょうか?
参考:https://wanchef.com/ja/recipe/1707
「おから入り!ヘルシーロールキャベツ」の材料
- 鶏ひき肉
- キャベツ
- おから
※実際に与えてもいい量は、犬の運動量や体格によっても変わるのでうまく調整してくださいね。トッピングなら1日のカロリーの10%以内
▼簡単に犬のカロリー計算ができるツール
引用:獣医師広報版(R)|犬のカロリー計算ver3.0
「おから入り!ヘルシーロールキャベツ」の作り方
- キャベツの葉を芯の部分から1枚はがす
- なべにお湯を沸かし、沸騰したらキャベツを入れて茹でる
- しんなりしたらザルにあけ、水気を切る
- 鶏ひき肉とおからを混ぜ合わせ、広げたキャベツに乗せる
- 中身がはみ出さないよう注意しながら、④をクルクル巻いてつまようじで止める
- なべに⑤を入れて沸騰させ、しばらく茹でたらなべから取り出す
- つまようじを外して食べやすい大きさに切ったら完成
夏バテや疲れで食欲がないときは、少量のチーズをちぎって入れてあげるのもOk!
キャベツは100gあたり24kcalとかなりヘルシーな野菜で、9割以上は水分でできています。そのため、あげすぎると水分の摂りすぎで軟便や下痢を起こす可能性もあります。
愛犬にキャベツを与えるときは、以下の量を参考に調整しましょう。
与える目安
犬の体重 | 与える目安 |
---|---|
超小型犬(体重4㎏未満) | 葉4分の3枚(目安) |
小型犬(体重10kg以下) | 葉1枚 |
中型犬(体重25kg未満) | 葉2枚 |
大型犬(体重25kg以上) | 葉3枚 |
ただし、上記の量はあくまで目安。犬が必要とするカロリーは運動量や体格などによっても変わるので、体重や便の状態をみて判断しましょう。
キャベツは加熱すると大分小さくなりますが、少なく感じるからといって増やす必要はありません。栄養バランスを崩さないためにも、キャベツのあげすぎには注意してくださいね。
犬の食欲がない時や、誕生日など特別な時には手作りご飯を用意してあげたくなりますよね。手作り食に挑戦する時に栄養のバランスが心配という話をよく耳にしますが、あまり神経質にならなくても大丈夫です。
ドッグフードは総合栄養食として、それだけで充分な栄養が取れるように作られています。そのため、時々、手作りご飯を与えるだけなら栄養バランスをそこまで気にする必要はありません。
手作りご飯をバランスよく取り入れて、愛犬がいつまでも元気で健康な毎日を過ごせるようにしたいですね。