我々人にとって、アロマの香りは、ストレスや疲れをとってくれますよね。
これはワンちゃんでも同じなのでしょうか?
この記事では、
- 犬におけるアロマの効果と注意点
- 犬用アロマが犬に与えるリラックス効果・睡眠効果について
についてお伝えしています。
『犬にアロマはダメなのでは?』『犬におすすめのアロマがあるの?』という飼い主さんは、ぜひ読んでみてくださいね。
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犬を飼っている場合には、アロマの使用は完全にNGだと思っていらっしゃる方も多いともいます。
でも実際は、オイルの種類を選べば、使用しても問題ありません。
むしろ、よい効果も期待され、愛犬がリラックス・良質な睡眠を得られる可能性もあります。
日本獣医師会(2018.09.25 Q:アロマオイルは犬猫に有害ですか?)も、「結論としまして、「現時点では、すべてのアロマオイルに毒性がある。」という断定はできていません。しかしながら、少なくとも犬猫に安全性が確認されているものを使用された方が安心です。無理に証明されていないものを使って犬や猫に中毒を起こさないように気をつけて下さい」と回答しています。
引用リンク:https://www.jsvetsci.jp/10_Q&A/v20180925.html
しっかり知識を付けた上で使用しましょう!
アロマの香りは、鼻の奥にある嗅覚器で受容されたあと、大脳辺縁系(食欲・性欲・睡眠欲などの本能に関わる部分)に伝わり、さらに視床下部へと伝導されます。
視床下部においては、自律神経系や内分泌系、免疫系の調整を行っていますが、これらは『アロマの香りによりバランスが整うのではないか?』と考えられています。
アロマオイルの香りは、鼻からの吸入以外にも、肺に渡って血流にのること、また、皮膚からの吸収もあり、全身を循環して効果を発揮します。
犬は人の何倍も嗅覚が優れている動物です。
それゆえ、使用する濃度や噴霧時間には気をつけなければいけません。
猫においては、不適切なアロマの使用により、体調不良や死亡してしまうケースはしばしば報告されています。
これは『香害(こうがい)』と言われ、アロマや化学物質などの吸引によって生じます。
犬でも起こり得ることですので、必ず用法・用量は守るようにしましょう。
また、人においても、体調を崩しているときや妊娠しているときには、使用できないオイルもあります。
アロマオイルを使用してから、なにかいつもと違うことが生じた場合には、使うことを中止しましょう。
アロマオイルを選ぶ際には、人において使用がすすめられており、安全性が高いと考えられている精油の中から選ぶことが方法のひとつとなります。
また、”犬用”アロマから選ぶのもひとつです。
一般的には、以下でお伝えするオイルがよく使用されます。
- ラベンダーオイルの効能
- バジルオイルの効能
- スイートオレンジの効能
ただ、よく使用されるからと言って、安全性が確実であるというわけではありません。
使用する際には自己責任で用い、不安な場合には使用を中止、もしくは主治医の先生にご確認ください。
ラベンダーオイルは、心を落ち着けて、ストレスを和らげ、感情のバランスをとってくれる作用があります。
リラックス効果も高く、副交感神経を優位にして気分を安定させ、不眠に優れた効果を発揮します。
バジルオイルは、消化促進作用や自律神経のバランスを整える作用があります。
ストレスや不安をやわらげ、憂鬱な気分をリフレッシュさせることができます。
また、意識をクリアにして、集中力や注意力を高める効能もあります。
リラックス効果と適度な高揚効果があるため、抑うつ傾向になったときに気分を明るくさせてくれます。
また、マッサージオイルとして使用することもあり、トリートメントや便秘時などにおすすめのオイルとなります。
アロマオイルは、上記『犬にリラックス効果がある理由』にてお伝えした通り、鼻や肺、皮膚からの吸収により、愛犬にリラックスをさせる効果があります。
体調がすぐれないときや、無駄吠え・粗相などのなにかしらのトラブルがある際に、使用してみるといいですね。
ただ、においについては、記憶とも深いかかわりがあります。
すなわち、よい香りとよい記憶が結びついている場合には、リラックスをすることができますが、嫌な経験とともに香りが連動している場合には、いくら落ち着く作用のあるアロマオイルであったとしても、ストレスに感じてしまうことがあります。
旅行先でも、普段から家で寝る時に嗅ぐニオイであれば、リラックス効果の期待が高め!
ある種のアロマは犬のストレスを緩和させ、無駄吠えや睡眠時間の増加につながる可能性があります。
例えば、ラベンダー精油をシニア犬へのマッサージに使用することで、寝つきがよくなったという報告もあります。
アロマディフューザーを使用してから、「早朝に犬が起きなくなった!』というのは、よい睡眠効果が得られている可能性も。
アロマディフューザーはにおいを部屋中に拡散させる機器ですが、香りが広がりやすい超音波式がおすすめです。
加熱しないために、やけどや火事の心配がないほか、ミストが広がる様子を視覚的に楽しむことができます。
また、水と一緒に使用するため、アロマオイルの使用量を抑えながら使用できる点もメリットとなります。
水なしで使用できる噴射式のタイプは、香りが強く出る傾向にあるため、嗅覚の優れた犬には、影響が強く出る可能性もあります。
アロマオイルの消費スペースがはやい傾向があることも、噴射式のデメリットのひとつとなります。
犬用のアロマ精油には、良質な睡眠をもたらしたり、リラックス効果があります。
ただ、その使用には注意が必要であり、合わない子では体調を崩してしまうこともあります。
使用する際には、用法用量を守り、短時間から愛犬の様子をしっかりチェックして行うようにしましょう!
- みんなのどうぶつ病気大百科 どうぶつとアロマテラピーとの相性について https://www.anicom-sompo.co.jp/doubutsu_pedia/node/1457
- くらしとアロマ ホームページ https://aromicstyle.com/blog/
- 公益社団法人日本獣医師会 https://www.jsvetsci.jp/10_Q&A/v20180925.html