「愛猫のご飯を手作りしたい!」と思っても、
『栄養やカロリーについて、どうやって調整するといいのか?』
『バランスのとれたご飯とは、どのような食事なのか?』
疑問や不安があると思います。
でも、愛猫にはおいしくて健康的な食事を作ってあげたいですよね!
この記事では、
- 猫の手作り食について
- 市販のキャットフードとの違い
- バランスの取れたご飯の作り方
をお伝えしてします。
愛猫が喜んで食べる食事を作りたいと思っている飼い主さんは、ぜひ読んでみてくださいね。
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猫は手作りご飯だけで問題はないのか?ということですが、答えとしては、
『しっかり勉強をしたのち、作ったご飯であれば問題ないが、実際にはキャットフードをメインであげたほうがいい』
というところとなります。
というのも、猫は肉食動物であり、飼い主さんの感覚のみで作った食事には、栄養がかたよる可能性があるからです。
総合栄養食のキャットフードをメインとして、トッピング程度に手作り食を用いることは、味にメリハリをつけられることや栄養をアップさせるために、おすすめできるといえます。
ネコちゃんのご飯を手作りにする際には、タンパク質の量が大切となります。
肉や魚などのタンパク質をメイン(6~8割程度)として、野菜と穀物で残りの量を調整してあげましょう。
「猫は肉食動物だから、穀物は入れない方がいいのでは…?」
と考えてられる方もいらっしゃると思いますが、答えはNOです。
しっかりと炊いてあげたご飯は、ネコちゃんでも問題なく消化することができるため、問題ありません。
また、1日に必要なカロリーについては、下記のような計算式があります。
活動係数とは、年齢や避妊去勢の有無などを考慮した係数のことです。
活動係数は以下の通りとなっています。
「難しそう…」と感じる場合には、
獣医師広報版の『猫のカロリー計算』を用いてみてくださいね!
手作りご飯がキャットフードよりも優れている点としては、
- 飼い主さんの愛情をプラスできる
- 新鮮な原材料を用いることができる
- 添加物を加えずに作製ができる
といったことがあります。
ネコちゃんに食事をあげることは、コミュニケーションのひとつにもなります。
とくに、飼い主さんの手作り食である場合には、食材の調達から提供までの工程という愛情がプラスされています。
人においても、レトルト食よりも、食材を刻んで温めて…などとして作った食事には、なにかほっとするおいしさがありますよね。
これはネコちゃんも同じで、手をかけられた食事には、見えない愛情がプラスされているものなのです。
キャットフードと違い、手作り食においては、新鮮な原材料を用いられることがメリットとなります。
旬の食材は栄養価も高く、茹でたり・焼いたりと食材にあった調理法にて、よりうまみや風味を引き出すことができます。
フレッシュな食材を用いた手作り食は、愛猫の食いつきが増すこと間違いなしです!
キャットフードは保存がきくように、添加物が多く使用されている傾向にあります。
もちろん、酸化防止剤のように必要な添加物もありますが、なるべくならゼロ(もしくは少ない)がよいですよね…
手作り食においては、作ってすぐの提供が可能であるため、保存料などの添加物を使用せず与えることができます。
また、発色剤や香料などを使用せずとも、食材の色どり・風味のみで、愛猫が喜んで食いつくことが特徴です。
バランスのとれたご飯を作るためには、しっかりと勉強したのち作製することです。
中途半端な知識のみで作ることで、栄養がかたよることや下痢・嘔吐など体調を崩してしまうことも多くあります。
基本的には、さまざまなタンパク質をメインとして、穀物や野菜も混ぜてあげることが重要です。
そして、はじめは少量から試し、特にからだに変調がでないことを確認したのち、量を増やしていくようにしましょう。
ただし、猫にあげてはいけない食材である、ネギ類や魚介類、ブドウなどのフルーツといったものがあることは理解しておくようにしましょう。
勉強は本を中心に、最終的には、主治医の先生に確認してもらったほうが安心ですね。
以下では、猫の手作りご飯の一例を紹介しますね。
ささみや胸肉などのタンパク質をメインとしたメニューとなります。
茹でたり、チンしたりして、しっかり中まで火が通るように調理しましょうね。
鶏肉は、牛肉や豚肉に比べると、アレルギーが生じにくいために、常用として使えるでしょう。
これに、お米やブロッコリー、キャベツやカボチャなどを穀物・野菜としてトッピングしてあげるといいです。
毎日同じ食材をあげると栄養が偏ってしまうため、タンパク質であれば鯛やサーモン、タラなどの白身魚を用いたり、穀類は玄米やオートミール、ジャガイモ、さつまいもなどを用いてあげてもいいですね。
すべての食材は、茹でたり、刻んだり…人と同じように調理してあげましょう。
すなわち、お米は炊く、カボチャやさつまいもは茹でる…といった感じです。
マズルが小さく、一度にたくさん食べられないネコちゃんのために、食材は細かくしてあげるようにしましょうね。
子猫の場合には、食材を裏ごしして、食べやすいように調理してあげましょう。
水分摂取がより大切になるため、スープ状にしてあげると、食べやすくなります。
腎臓が悪いネコちゃんは、タンパク質の代謝があまり上手ではない傾向にあります。
そのため、腎臓病のステージによっては、タンパク質を制限しなければいけないこともあります。
いつから制限するべきか?は、主治医の先生に確認してもらうといいですが、その際には、飼い主さん自身でタンパク制限をしてあげなければいけません。
炭水化物をメインとして、栄養バランスが崩れないように調整してあげましょう。
また、腎臓が悪い子にとっては、水分の摂取も大切となります。
子猫と同じくスープ状の食事にするなどして、水分量アップを心がけましょう。
猫は手作り食だけで問題なく過ごせます。
ただし、しっかりと学習をして、栄養の偏りが生じないように注意をしましょう。
難しい場合には、トッピング程度に用い、タンパク質源となる肉や魚を中心にあげるといいですね。
愛猫のからだの健康を考え、いつまでも一緒に過ごしたいな!という方は、今日からさっそく手作り食にトライしてみましょう。