市場にはたくさんの種類のドッグフードがあるため、
「愛犬にはどれをあげるといいのか…?」
「からだに良いのはどのドッグフードなのか…?」
悩んでしまいますよね。
ドッグフードには選び方があり、間違ったものを選んでしまうことで、からだを崩してしまう可能性もあります。
ドッグフードをきちんとした基準で選び、「愛犬にしっかり食事を摂ってほしい!」という飼い主さんは、最後まで読んでいってくださいね!
下記の順で解説いたしますので、ぜひ読んでみてくださいね。
- ドッグフードの種類やそれぞれの特徴
- 6つの選びのポイント
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ドッグフードの形状には、4つの種類があります。
それぞれは、『水分含量』で分けることができ、また特徴がありますので、以下で分けてお伝えしますね。
- ① ドライ (水分含量が10%以下)
- ② ウェット (水分含量が60~80%程度)
- ③ セミウェット (水分含量が25~30%程度)
- ④ その他 (フリーズドライやペーストタイプ)
ドライフード(通称カリカリ)は、水分含量が10%以下の食事のことです。
愛犬へのメインの食事としては、ドライフードをあげることが一般的です。
というのも、下記のようなメリットがたくさんあるからです。
- カロリーや栄養成分のコントロールが容易
- 安価であることが多い
- 保存がきく
- (ウェットフードと比べると)歯垢や歯石が付きづらいく、歯周病になりにくい
裏面のペットフードの目的に「総合栄養食」と書いてあればメインの食事にしても大丈夫というサインです。
ただ、水分含量が少ないがゆえに、水を飲ませる工夫をしたり、ウェットフードもあげることが推奨されます。
また、小型犬においては、ドライフード単体の場合に、食いつきが悪いことが難点となります。
その為、ふやかす等ちょっとした手間が必要なこともでてきます。
ウェットフードは、水分含量が60~80%程度の食事のことです。
缶詰やパウチタイプとして販売されており、ドライと比べると金銭的には少し高めであることが多いです。
一般的には、嗜好性が高く、食いつきがよいという特徴があります。
水分の摂取が容易にできるというメリットもある反面、栄養をしっかり取ろうとなると、それなりの量を食す必要があり、ウェットフードのみでの食事管理は難しいことが多いです。
また、ドライフードと比べると歯垢や歯石が付きやすいというデメリットもあります。
セミモイストタイプは、半生タイプとも呼ばれ、水分含量が25~30%程度の食事となります。
こちらもウェットフード同様、食いつきがよい傾向にあることが特徴です。
ドライフードのような使用感ですので、手軽にあげることができますが、人口添加物がやや多く使用されている場合も多いので成分表示のチェックは欠かさずに!
ドッグフードとしては珍しいですが、フリーズドライやペーストタイプのものもあります。
一般的には、このような形状はおやつとして用いられていることが多いです。
フリーズドライとは、真空状態で水分を飛ばして乾燥させた食事のことで、保存食としても活用されます。
ペーストタイプはウェットフードのひとつでもあり、水分含量がより高い傾向にあるため、トロトロでおやつ感覚であげることができます。
ドッグフードの種類としては、大まかに水分量で3つに分けることができます。
ドライ、ウェット、セミモイストそれぞれに下記のような項目でのメリット・デメリットがあります。
- 摂取量
- 嗜好性
- 金銭面
- 保存期間や保存の手間など
ドッグフードの種類は、ご自身が重視する点で選んでいただいて大丈夫ですが、
ドッグフードの選び方には、以下でお伝えする6つのポイントがあります。
『愛犬のドッグフードをしっかりと選べているのか?』今一度確認してみてくださいね。
- ① 総合栄養食である
- ② 無添加、もしくは添加物が少ない食事である
- ③ 良質なタンパク質を用いている
- ④ 大手企業が製造販売している
- ⑤ ヒューマングレードである
- ⑥炭水化物量(糖質)が多すぎない
一つ一つ見ていきましょう!
ドッグフードを選ぶ際に一番重要なポイントとしては、総合栄養食であることです。
ペットフードには、「目的」を明記する義務があるので、裏面を確認すればすぐに判別することができます。
総合栄養食とは、その食事と水飲みを与えていれば、健康が維持できるような食事のことです。
犬は、人と違って、毎日同じ食事を摂ることが一般的ですので、総合栄養食であるか否かはとても重要なことです。
総合栄養食以外のフードのみを与えていると、栄養を十分に摂ることができず、からだを壊してしまう可能性があります。
特に、缶詰やパウチタイプの食事については、総合栄養食でない場合も多いため、必ずパッケージを確認するようにしましょう。
ただし、療法食においては、獣医師の指示の下与えている分には問題ありません。
栄養素の観点からは、「総合栄養食」であれば、ドライ・ウェット・セミウェットどれでもオッケーです!
いくらおいしい食事であったとしても、添加物だらけのものは摂りたくないですよね…
これはワンちゃんでも同じです。
添加物には、着色料や発色剤、保存料や香料…などさまざまなものがあります。
着色料や発色剤については、そもそも犬は見た目で食事の良し悪しを判断しているわけではありませんので、本来必要のない添加物です。
香料も、原材料から抽出できる場合には、いらない添加物となります。
ただし、添加物の中には、酸化防止剤など必要なものもありますので、必ずしも完全な無添加である必要はないです。
添加物は極力少ないか、もしくは天然成分由来のものを選ぶようにするといいですね。
特に大型犬の場合には、より多くのドッグフードを摂取する必要があるため、より添加物の有無には気をつけたいですね。
添加物の有無は、パッケージ裏面の「原材料名」に記載があります。
使用量が多い順に記載するよう定められていますので、何が多く使われているのか一目瞭然ですね。
犬は本来、肉食寄りの雑食動物です。
そのため、からだの維持には、良質なタンパク質が必要となります。
タンパク質はエネルギー源となるだけではなく、筋肉や皮膚、被毛や血管などの成分としても利用されます。
そもそも良質なタンパク質とは、からだの中で作ることのできない必須アミノ酸が豊富に含まれたタンパク質のことを指します。
これらが十分に配合されたドッグフードは、愛犬の健康の維持に役立つ可能性があります。
タンパク質源には、動物性のものと植物性のものがありますので、ワンちゃんの場合はこれらがまんべんなく加えられたドッグフードを選んであげることがとても重要です。
大手の企業が販売していることも、愛犬のドッグフードを選ぶ際には、参考にしたいポイントです。
というのも、大手企業の場合には、たくさんの研究結果や販売実績があり、これらは安全性の根拠となっているからです。
病気の治療の際に使われる療法食においても、そのほとんどが大手企業が販売しています。
必ずしも名の知れたメーカーがいいというわけではないですが、たくさんの販売実績やデータがある方が、より安心してあげることができますよね。
ヒューマングレードのドッグフードとは、
人間用の食品と同等基準のレベルで管理された品質の原材料を使用したドッグフードのことです。
人でも食べることができる原材料を用いているため、安心・安全の根拠となっています。
ただ、ヒューマングレードの定義は存在せず、メーカーごとに独自に設定しているものとなっているのが現状です。
判断が難しい所ですが、原産国や企業のアピールポイントとして、原材料が厳重に管理されている点を挙げているかを見てみるのも良いですね。
例えば、ニュージーランドは原材料管理に厳しい国であるや「誕生から出荷までの肥育地や生産水域、納品・出荷日時などの情報が追跡可能(トレーサビリティ)」と記載している等です。
下の記事のブッチは、ウェットの栄養総合食で、原材料まで厳重に管理されているブランドです!
炭水化物とは、糖質と食物繊維から構成されている栄養素で、代表的な食品例で言うとお米やトウモロコシ、そしてサツマイモなどもそうですね。
糖質は、エネルギーを産生するのに必要なもので不足してしまうと筋力量の低下や脳の機能低下等を引き起こしてまいます。
一方で、過剰に摂取してしまうと体脂肪として蓄積されて肥満体系に…
なので、炭水化物量が多い=糖質が多い傾向にあるので、必要以上には多くないのが好ましいと言えます。
※運動をたくさんして、エネルギー消費をかなりしている子は、肥満の心配の必要はなさそうですけどね!※
ただ、炭水化物を多くフードに含めることで「原価を安価に抑える」ことができ、営利企業からすると多く入れたくなっちゃうのもわかる気がしますね。
その為、「炭水化物量が多すぎないか」はある程度判断できる方が望ましいです。
炭水化物量を確認しようと思ってペットフードの成分表示を見ても、見つけることはできません。
なぜなら、ペットフードに炭水化物の表示義務はありません。
その為、少し手間ですが自身で計算する必要があります。
計算式には、成分表示に%表記で定められてる5つを活用します。
- 粗タンパク質
- 粗脂肪
- 粗繊維
- 粗灰分(ナトリウムやカルシウムなどのミネラルの総量)
- 水分
100-(タンパク質+脂肪+繊維+灰分+水分)=炭水化物(%)
要は、成分表示に書いてある%を100から引けば大体それが、「炭水化物量」になります。
ドライフードの方が、ウェットフードよりも比率は高くなる傾向があり、
それはウェットフードの場合はお肉や魚等がメインとなりますが
ドライフードは穀物等がメインとなる場合が多い為です。
療法食(ドライフード)の糖質ケアは30%程度、なのでこれを基準に多い少ないを判断すると良いでしょう。
ドッグフードは上記でお伝えしたポイントを参考にして選んでいただけるといいですが、
結局のところは…、『愛犬の食いつきの良いドッグフードを選んであげること』が重要なポイントです。
逆を言えば、いくら真剣に選んでも食べてくれなければ全く意味がありません。
えぇえー結局?!そこなの?
いくら健康にいいと言われる食事でも、「あまりおいしくないな…」と思いながら食すことは、少しかわいそうですよね…
おいしいものを適量食べることが、健康の秘訣にもなると思われます。
そのため、飼い主である自分たちが上記のポイントを元にたくさんの種類から絞り込んで、
最後にはワンちゃん自身にその中から「食べたい!」と思ったドッグフードを選んでもらうのがベストということです。
ドッグフードの変更については、下記の記事を参照してくださいね。
食欲減退の原因にも?ドッグフードを鮮度よく保つポイントを解説そのため、食いつきがよい場合には、市販のドッグフードでも全く問題はありません。
ただし、ある程度の価格帯のドッグフードの方が、よりよい原材料(割合のバランスも含め)を使用している場合が多いということは事実です。
実際、低コストのドッグフードについては、副産物(食肉以外の部分;内臓や脂肪組織、骨など)を主に使用したものも多く、そもそもどのような部位が使われているのかすら不明である食事も多いのは事実です。
必ずしも高価なドッグフードが良いというわけではないですが、明らかに安価すぎるものは選ばないようにするかしっかりとラベルを確認するといいでしょう。
また、病気で治療中の場合には、獣医師の指示の下で食事を選ぶ必要がありますので、主治医の先生にご確認くださいね。
ドッグフードを選ぶ際には、
- ① 総合栄養食である
- ② 無添加、もしくは添加物が少ない食事である
- ③ 良質なタンパク質を用いている
- ④ 大手企業が製造販売している
- ⑤ ヒューマングレードである
- ⑥ 炭水化物量(糖質)が多すぎない
といった6つのポイントを押さえて選んであげることで、愛犬が健康的に過ごせる可能性が高まります。
ただ、結局のところは、愛犬が飛びつくような食いつきの良いドッグフードを適度に選んであげることが重要なことです。
愛犬の健康を維持するためには、ドッグフード選びがとても重要です。
今一度、見直してみましょう!